近年数多くのダイエッターが実践して効果を上げていることで注目を集めているのが、普段の食事の中から炭水化物/糖質を減らしてダイエットにつなげるというメソッドです。
でも、興味を持って調べてみようとすると、「糖質制限ダイエット」「低糖質ダイエット」「炭水化物ダイエット」「ローカーボダイエット」「ロカボダイエット」などいろいろな呼び方があって混乱してしまいます。
知識のない状態だと、「いったいそれぞれで何が違うの?」「どれが自分に合っているの?」とわけがわからなくなってしまいますよね。
実際のところ違うの?同じなの?
実のところ、これらは呼び方が違うだけで基本的にはどれも同じものと考えてかまいません。それぞれの呼び方が意味しているものもほぼ同じようなことです。
個別の判断で制限のシビアさの度合いによって使い分ける場合もあるようですし、言葉のイメージ名称を選んでいることも多いようです。
またダイエットの方法も「糖質を減らす」という基本的なメソッド以外に、厳密な定義が決まっているわけでもありません。
単純に他の提唱者とイメージを差別化して、自分たちのオリジナル感をアピールするために呼び方を変えるケースもあります。
呼び方で与えるイメージが変わる?
たとえば「糖質制限ダイエット」という呼び方だと、「制限」というワードのおかげで厳密でシビアなイメージを持ってしまいます。
糖尿病などの食事制限を思わせたりもするので、ビギナーの人は軽い気持ちではできない敷居の高さを感じて尻込みしてしまうかもしれません。
これが「低糖質ダイエット」だと意味合いはそんなに変わらなくても、「糖質制限」という語感にくらべればちょっとユルい印象になりますよね。
「糖質を下げればいいのね!」「低糖質のものを食べればいいんだ!」と、なんとなく明日からでも気軽にできそうな気がしてきます。
「炭水化物」と「糖質」の違いは?
「炭水化物ダイエット」の場合ですが、「炭水化物」というのは「糖質」と同じ栄養素のカテゴリーのことですが、「糖質」を含む一段階上の大きい括りのカテゴリーです。
「炭水化物」には「糖質」の他に「食物繊維」が含まれます。
「糖質」と違って「食物繊維」はむしろダイエットの役に立つ栄養素とされているので、制限する栄養素という点では「炭水化物」よりも「糖質」を使ったほうがより正確かもしれませんね。
さらに言えば、「炭水化物」というワードを使うにしても「炭水化物ダイエット」と呼ぶのでは、「炭水化物を減らす」のか「炭水化物中心の食生活にする」のかよくわかりません。
ここは「低炭水化物ダイエット」「炭水化物制限ダイエット」と呼ぶのが適切なんですが、語呂が悪かったりワード長すぎるせいかあまり使われない印象がありますね。
「ローカーボ」「ロカボ」ってどういう意味?
「ローカーボダイエット」の「ローカーボ=Law Carb」は「low(低い)-carbohydrate(炭水化物)」の略です。つまり意味的にはまんま「低炭水化物ダイエット」とうことですね。
「糖質」や「炭水化物」といったストレートな字面のワードを避けられるし、言葉のひびきもちょっとカワイイ?感じがするからか、イメージを重視したいカフェやレストランなどの飲食店やショップなどでよく使われている印象です。
あとは意識高い系の人やおしゃれ系ナチュラル系の人とか。
最後の「ロカボ」は「ローカーボ」をさらに縮めた造語です。
「一般社団法人食・楽・健康協会」が提唱しているダイエット法で極端でシビアな制限と差別化するために作った名称とされています。
「ロカボ」は商標登録燃もされていて、ビジネス戦略的な側面が強いようです。
基本的な意味もメソッドもほぼ同じなのであまり気にしない!
こんな具合で、言葉的な意味合いの違いは制限する対象に「食物繊維」を含むか(炭水化物・ローカーボ)、含まないか(糖質制限・低糖質)の違いだけなんです。
しかも上記のように食物繊維はダイエットする上ではむしろメリットが大きいので、「炭水化物ダイエット」「ローカーボダイエット」も制限の対象には入れていないどころか、積極的に取るべきとされています。
制限の基準になる数値などは、提唱しているところによって多少の違いもありますが、実質的には意味合いから方法論までほぼ同じものと考えていいでしょう。
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