低カロリーで食物繊維が豊富な「かんてん(寒天)」は、豆腐やこんにゃくと並んで昔からダイエットに最適と評判が高い、定番のヘルシー食品ですね。
そのわりには、いまやセレブに愛される世界的なヘルシー食品となった豆腐はともかく、地味な存在のこんにゃくに比べても、さらに存在感が薄い印象があります。
食材としての特性上、「ゼリー風」や「テリーヌ風」など調理法が限られがちで、料理にも時間がかかるのが大きな原因でしょうか。
とはいえダイエット食の定番だけのことはあって、うまく使えば高いダイエット効果が期待できます。
ダイエット食材カンテンのメリットは?
カンテンには食物繊維が豊富に含まれていています。
食物繊維には、体内の余分な脂肪や糖分を吸収して体外に排出する作用がるため、カンテンにも「コレステロールや血糖値を下げる」効果があると言われています。
また「便秘防止」の作用もあり「大腸がんの予防」にも役立つとされています。
レシピについても、どうしても調理法が限られてしまいがちな反面、味・風味ともにアクの強いクセが無いので、様々な素材や味付けに対応できるが特徴であり大きなメリットです。
また「豆かん」や「みつ豆」などの定番だけではなく、フルーツや果汁はもちろんココナッツミルク・豆乳からコーヒー・紅茶などまで様々な素材を使って、低カロリーで食べ応えのあるスイーツ/デザートを作れるというのも魅力です。
ダイエットメニューにおすすめのカンテン使いは?
調理素材としてはスタンダードな「棒かんてん」や、より溶かしやすく使いやすい「粉かんてん」がを利用する人が多いと思いますが、調理の幅広さと手軽さという点から見ると麺状の「糸かんてん」がオススメです。
水分を染み込ませてそのまま麺としても使えるので、調理法以外にもレシピの幅が大きく広がります。
もちろん棒寒天や粉寒天と同様に、お湯で溶いて冷やし固めるおなじみの調理法にも使えます。
味付け自由だから食前に食べる前菜ダイエットにも!
寒天ダイエットで主流なのが食前に食べることで満腹感を感じるようにして、食事の食べ過ぎをふせいで摂取する糖質/カロリーを抑える方法です。
調理に時間がかかるので、あらかじめ多めに作って冷蔵庫で保存しておくといいでしょう。味付けや素材を変えて何種類か作っておけば飽きずにすみます食事にも合わせやすくなります。
作り置きの用意もあらためて作る時間も無い時にはところてんがオススメです。和食には前菜としてもピッタリですし、何より手間がかからないのがありがたいですね。
使いやすいかんてん麺で置き換えダイエットにも!
細長い糸かんてんなら、スープに入れたり炒めたりして麺料理風に食べることができるので、置き換えダイエットの代用食にもなります。
野菜や肉などの具材を入れれば、栄養の量やバランスも自由に調節できるので、主食だけではなく1食分の代用食にすることもできます。
日本のラーメンの感覚で考えてその代用品にすると、「ちょっと違うかな?」と違和感を感じるかもしれません。
中華風/アジア風のヌードルスープといったイメージで仕上げるのがオススメです。
和食のイメージが強いので意外かもしれませんが、洋風の味付けもマッチします。
糖質制限に最適!ご飯に混ぜてかんてんご飯に!
最近大きく注目を集めたのが白米と一緒に炊き込むことで、白米にかんてん成分を染み込ませるという調理法です。
ダイエット中、特に糖質制限系のダイエットをしている人の大敵になるのがご飯ですが、それでもやっぱりご飯が欲しくなるという人も少なくないでしょう。
そんな時、かんてんを混ぜて炊き込んだかんてんご飯にすれば、もちもちした食感になって食べごたえも増すので食べ過ぎをふせぐことができます。
さらに食物繊維も豊富になるのでダイエット効果も高まります。
ダイエット効果抜群だけど食べ過ぎには注意!
カンテンの1日当たりの摂取量は3〜4gが目安です。
どんな食べ物でも同じことですが過剰に摂りすぎるとマイナスに働く恐れがあります。
かんてんに含まれる食物繊維に、「脂肪や糖分を体外に排出する」作用があるというのは上でも解説しましたが、過剰に摂りすぎると必要な栄養素まで排出してしまう恐れがあります。
また腸内の水分を吸収してしまうため、便秘になってしまう可能性も指摘されています。
低糖質/低カロリーだとは言っても、調子にのって食べ過ぎないように気をつけましょう。
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