今回は、ダイエット飲料として人気が高いしそ酢について、解説したいと思います。
しそ酢は古くて新しいダイエットドリンク
しそ酢は「しそジュース」とも似た飲み物で、昔から健康ドリンクとして親しまれていますが、数年前にダイエット効果が高い飲み物として話題になって、ちょっとしたブームになりました。
しそ酢は市販されているものもありますが、自宅で簡単に作れることもあって、多くの人が自作のしそ酢を常備してダイエットに活用しています。
しそ酢に特有の成分と効能は?
しそ酢に特有の栄養成分として注目を浴びたのが『ロズマリン酸』です。
ロズマリン酸はポリフェノールの一種で、抗酸化作用が高いことでも知られています。
このロズマリン酸には脂肪や糖の吸収を緩やかにする働きがあるので、しそ酢を飲み続けることでダイエットの達成につながります。
ロズマリン酸はどうやって効くの?
糖質(炭水化物)は、「マルターゼ」という酵素の働きで分解され、麦芽糖さらにブドウ糖へと変化して体内に吸収されます。
ロズマリン酸には、このマルターゼを抑制する効果があり、その働きで麦芽糖がブドウ糖に変化するのを防ぐことができます。
麦芽糖のままなら体外に排出されてしまうので、体内で脂肪に変わることを防げます。
さらに、インシュリンの分泌もおだやかになるので、体脂肪が増加する要因が無くなって肥満を防ぐことができるというわけです。
自宅でしそ酢を作ろう!
しそ酢のレシピについてネットで調べてみても、記事ごとで分量や作り方が異なっていて、いったいどれを信じればいいのかわからなくなりますね。
しそ酢やしそドリンクはもともと各家庭で作られていたものなので、レシピはその家次第、千差万別なのはあたりまえです。
逆に言えば、お酢にしそのエキスを溶け込ませることができれば、細かいところはお好みでOKということです。
しそ酢としそジュースの違いは?
決められた厳密な定義があるわけではありません。
あえて言えば、あくまで“お酢”を主体に栄養成分と効能重視でつくるか、お酢を少なめにしたり甘味料を入れたしても、美味しさと飲みやすさを最優先するかの違いでしょう。
しそジュースの場合、お酢は酸味でさわやかな口当たりにするのが目的なので、お酢ではなく粉末のクエン酸を風味付け程度に使う人も少なくありません。
ダイエットや健康増進が目的ならお酢の有効成分も重要になるので、あくまでお酢をベースにしてつくるべきでしょう。
使うしそは赤しそ?青しそ?
しそ酢というと赤いイメージがありますが、結論から言うと実際はどちらで作ってもかまいません。
梅雨時に出回る赤しそは見た目に色鮮やかでキレイですし、青しそは1年中時期を問わずに手に入るのがメリット。
「赤しそはロズマリン酸が多くて薬効に優れていて、青しそはβカロテンなど栄養価が豊富。」
というのが定説のようになっていますが、実際に差があったとしても極端な影響が出るほどではないと思われます。
同じ赤しそであっても、栽培環境や育て方などで栄養成分が変わってくることがありますからね。
両方から選べる場合は、実際に風味を確かめて好みの方を選べばいいでしょう。
使うお酢は何がいい?
これも結論的にはお好みですが、風味と口当たり・ダイエットに有効な栄養成分という点では、黒酢・もろみ酢・リンゴ酢がオススメでしょう。
普通のお酢に比べて風味もまろやかで刺激も少ないので、しそ酢作りにもよく使われています。
アミノ酸をはじめとし有機酸などの栄養素も、普通のお酢を大きく上回っているので、ダイエットのためのお酢ドリンク用に人気があります。
こちらも、風味がよく酸味や刺激も控えめのものが多いので、ダイエット目的のお酢ドリンクにはよく使われています。
なにより果実酢ならではのフルーティーな風味は、しそ酢に限らずお酢ドリンクには最適です!
リンゴ由来のペクチン・カリウムといった成分も、ダイエット・健康増進に有効です。
泡盛の製造過程で造られるもろみ酢は、刺激の強い酢酸が主成分の他のお酢と違って、さわやかで口当たりも良いクエン酸が主成分。
もともと飲用中心に使われているものなので、しそ酢にもまさにうってつけです。
お酢はブレンドしてもOK!
お酢は1種類だけでなくブレンドしてみるのもいいでしょう。
オススメはフルーティーさとまろやかさが重なり合う、リンゴ酢50%もろみ酢50%のブレンドです。
砂糖は入れるべき?
甘みがあったほうが飲みやすくなるのは確かですが、ダイエット目的なら砂糖や甘味料は使わず無糖で作るのがベストです。
もし甘みを加えて飲みやすくしたければ、羅漢果糖など低糖質の甘味料を使うことをオススメします。
最初から甘味料を入れて作るよりは、無糖で作っておいて飲むときに必要に応じて加えるようにしたほうが、いろいろと使いやすいですね。
お酢だけで作る?水も入れる?
レシピによっては、しそ以外の材料はお酢だけだったり、お酢と水のハーフ&ハーフだったり、お酢は風味付け程度だったりと比率はいろいろです。
でも、基本的にお酢100%で作ってかまわないと思います。
何故かというと、どちらにしても飲むときに水などで割ることになるので、濃さはや味は後でいくらでも調節できるからです。
もし濃厚なしそ風味が欲しければ、しその量を増やして作ればいいだけのことですからね。
どんな作り方があるの?
しそ酢の作り方には次のような方法があります。
❶ 全量のお酢で煮込んでエキスを抽出する。
いちばんオーソドックスな作り方です。
酢酸が揮発されされやすいので、刺激が控えめに仕上がります。
❷ 少なめのお酢で煮て抽出した後、残りのお酢を加える。
小さい鍋しかない、完成後冷ます時間がない、お酢の風味や成分を一切を変えたくない、といった場合には最適です。
❸ 火にかけずに常温で長期間漬け込んで抽出する
時間はかかりますが、しその風味がキツくなり過ぎずまろやかに仕上がります。
❹ しそをすり潰してしぼったエキスをお酢に加える。
しそを無駄なく使えて風味が際立つので、しそ好きにはオススメ。
ただし、風味がキツくなったり雑味が加わったりするのと、エキスを濾過してクリアに仕上げるのに手間なのが欠点です。
しそ酢レシピ一例
● お酢 1リットル(黒酢・リンゴ酢・もろみ酢など、ブレンドしてもOK)
● しそ お酢1リットルあたり200グラム〜400グラム
● 砂糖・甘味料 お好みで
手順
①しそを洗う
②鍋にしそを入れてヒタヒタになるくらいお酢を入れる
残りのお酢は保存容器に入れておく
③沸騰したら10分程度煮込む
④しそを別の容器に取り出す
⑤しそはよく絞って、絞り汁も鍋に戻す
⑥ざる・茶漉しなどでよく漉す
⑦保存容器に加えよく混ぜる
しそ酢のオススメの飲み方は?
飲み方は水割り・炭酸水割りが定番ですし、風味をよく味わうことができます。
他にもお酢ドリンクを作るにオススメの飲み物はいろいろあります。
別記事に詳しく紹介しているので参考にしてください。
コメント