今回の動画配信サービス解説は、『au(エーユー)ビデオパス』を取り上げます。
ほぼ全てのVODに加入し続けた筆者が、「特徴は?」、「メリット/デメリットは?」、「どんな動画が見れるの?」、「どんな人にオススメなの?」、などauビデオパスの疑問に迫っていきたいと思います。
auキャリア限定のビデオパスが全VODユーザーに解放!
auビデオパスはモバイルキャリアのauが運営するVOD(動画配信サービス)。
NTTdocomo運営のdTVと同様、当初はキャリアユーザー専用の動画サービスとしてスタートしました。
2014年からdTVがdocomoユーザー以外も利用可能となった後も、長くauユーザー限定の状態が続いていましたが、満を持して2018年から誰でも利用できるシステムに生まれ変わりました。
メリット|auビデオパスのここが魅力!
● ビデオコイン(レンタルポイント)配布
● シネコン料金が大幅割引になる
auビデオパスは月額562円という低料金に加え、毎月540円分というほぼ料金と同額のビデオコイン(レンタルポイント)までもらえます。
さらにauキャリアユーザー限定の映画劇場割引『auマンデイ』『auシネマ割』が利用できるという、映画ファンには夢のようなサービスがそろっています。
デメリット|auビデオパスのここが微妙!
● 同時視聴ができない
VODの中でも同時視聴が可能というのは珍しいので、その点はさほどマイナスにはならないとしても、作品数が少ないのはなかなかに致命的です。
ただしメリットも強力なので、ユーザーによっては必携のサービスとなるかもしれません。
auビデオパス|基本スペックの特徴
● 料金は格安の月額562円
562円と言う料金はAmazonプライムビデオ,dTVに次ぐ業界第3位の安さ。
その上540円分というほぼ同額のポイントバックがあるので、実質的には料金無料のようなものです。
● 定額制(見放題)+レンタル
見放題の定額配信に加えて、有料でのレンタルも可能なので定額配信に無い新作映画も見ることができます。
● 毎月540円分のビデオコイン配布
毎月配布されるビデオコイン(540円分)で新作1本、旧作なら1~2本のレンタルが可能。
レンタル作品もそれなりにそろっているので、FODプレミアムのようにレンタル作品が少なすぎて「ポイントをもらっても観たい作品がない」なんてことはありません。
● auユーザー限定の『auマンデイ』『auシネマ割』が使える
全国のシネコンで使えるauの映画割引サービス『auマンデイ』『auシネマ割』はauキャリアの最も魅力的な人気サービスのひとつ。
『auマンデイ』はTOHOシネマズで月曜日が700円割引、『auシネマ割』はユナイテッド・シネマで毎日400割引。さらに1度につきたり2名まで利用できるので、なんと1回あたり最大1,400円分の割引になります。
映画ファンならこれだけでも加入する値打ちがあるというものです。
● Wow!ID(無料)が必要
auユーザー以外の支払い方法はauKDDI系のECサイト「Wowma!」に利用するアカウントWow!IDからに一本化されています。
auユーザー以外のリスナーは必ずWow!IDに登録する必要がありますが、料金無料なので問題はありませんね。
● マルチデバイスなのでテレビやスマホでも視聴OK
auビデオパスはマルチデバイスなので、PC以外にもスマホ,タブレット,テレビなどでの視聴が可能。
テレビ視聴は対応機種が限られるので、専用デバイスを利用するか専用ケーブルで端末と直結させる方法が現実的です。
auビデオパス|コンテンツの特徴
● 海外ドラマ/国内ドラマ/アジアドラマ
海外ドラマはメジャータイトルもそれなりに目に付きますが、旬は大きく過ぎた作品ばかりなのでビギナー以外には見るべきところはないでしょう。
国内ドラマはそれと比較すれば見所は多いかもしれません。
● 映画(洋画/邦画/アジア映画)
作品のクオリティのや知名度はそれなりのラインナップですが、とにかく作品数が少ない過ぎですね。
ここでしか見れない独自の作品というのもほとんどないので、アピールすべき要素が見当たりません。
邦画は洋画よりも幾分見所が多い印象です。
● アニメ/特撮
他のジャンルに比べればまだ見るべき要素がありますが、他社のVODと比較するとラインナップはどうしても見劣りします。
テレビ朝日と提携しているため、平成仮面ライダーシリーズなど朝日系の作品は比較的充実しています。
● バラエティ/ドキュメンタリー
お笑い系などは面白そうなタイトルもありますが、やはり絶対的なボリューム不足は目立ってしまいます。
まとめ|auビデオパス総評
努力の跡は見られますが、コンテンツ力の弱さは如何ともし難いところです。
作品数が少なくテレビ朝日との提携効果も薄いので、他のVODと差別化できるポイントに欠けるのが大きな弱点です。
動画が目的ならばあえてauビデオパスを選ぶという選択肢はありえませんが、それを補って有り余るのがビデオコインの配布と劇場映画割引。
ビデオコインで月々の料金はチャラになるので、新作映画をレンタルしたい人ならそれだけを目的に加入しても損はしません。
さらに劇場割引『auマンデイ』と『auシネマ割』は利用回数制限もないので、使えば使うほどお得です。近くに対象のシネコンしている人なら利用しない手はないでしょう。
劇場通いをしている映画ファンはもちろん、映画館に行きたいけど料金が高くて行きそびれている人にも絶好のサービス!
auユーザーの割引をうらやましく見ていた人はこれがチャンスなので、今こそ加入を検討するべきでしょう。
auビデオパスはこんな人にオススメ!
● 劇場で映画を安く見たい
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